【第12回】汚泥処分費を削減する方法とは?排水処理設備のコストを見直す5つのポイント

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「汚泥の処分費が高くなってきた」と感じていませんか?

排水処理設備を運用するうえで、大きなランニングコストのひとつとなるのが汚泥の処分費です。

「以前より汚泥の量が増えている」

「汚泥ケーキが柔らかい(柔らかい=水分量多い)」

「処分費を何とか抑えたい」

このようなお悩みを抱えている工場様も少なくありません。

汚泥は排水処理によって発生するため、完全になくすことは困難です。しかし、処理条件や設備の状態を見直すことで、発生量や含水状態を改善し、処分費削減につながる場合があります。

今回は、汚泥処分費を見直すためのポイントについて解説します。

なぜ汚泥処分費が増えるのでしょうか?

汚泥処分費が増加する原因として、

  • 生産量・排水量が増えた
  • 薬品使用量が増えた
  • 凝集条件が適切でない
  • 脱水性能が低下している
  • 汚泥に含まれる水分が多い

などが考えられます。

特に注意したいのが、「汚泥そのものが増えた」のか、「水分を多く含んだ状態になった」のかという違いです。

原因によって必要な対策は変わります。

ポイント① 薬品使用量を確認する

「凝集しないから凝集剤を増やす」という対応を繰り返していると、必要以上に薬品を使用してしまう場合があります。

薬品使用量の増加は、薬品代だけでなく、条件によっては汚泥量にも影響します。

大切なのは単純に薬品を減らすことではありません。

排水の状態を確認し、適切なpH・薬品種類・添加条件を検討することが重要です。

ポイント② 凝集状態を確認する

凝集沈殿処理では、排水中の細かな粒子をフロックにして分離します。

フロックが小さい、崩れやすい、沈降しにくいといった状態では、その後の汚泥処理にも負担がかかります。

凝集状態に問題がある場合には、

  • pH
  • 薬品
  • 撹拌状態
  • 排水の性質

などを確認する必要があります。

ポイント③ フィルタープレスの状態を確認する

汚泥処分費を考えるうえで重要なのが、脱水です。

汚泥に水分が多く残っていると、処分する重量や容積が増える可能性があります。

「最近ケーキが柔らかい」

「脱水時間が長くなった」

「以前より水切れが悪い」

という場合には、フィルタープレスのろ布の目詰まりなどを確認してみましょう。

ポイント④ 生産量と設備能力を確認する

設備導入時より生産量が増えていれば、排水量や汚濁負荷も増えている可能性があります。

設備能力に余裕がなくなることで、処理条件が不安定になり、結果として薬品使用量や汚泥量が増えるケースもあります。

設備は「動いているか」だけではなく、「現在の生産条件に合っているか」という視点で確認することが重要です。

現場でよくある「薬品を増やして対応」の落とし穴

現場で起こりやすいのが、

「処理状態が悪い」

「薬品を増やす」

「一時的に改善」

「さらに薬品量が増える」

という流れです。

これでは根本原因が解決していない可能性があります。

薬品コストと汚泥処分費の両方が増えてきた場合は、設備全体を見直すタイミングかもしれません。

ポイント⑤ 定期的に処理条件を見直す

排水の状態は一定とは限りません。

加工製品、研磨条件、生産量、使用薬品などが変われば、適切な処理条件も変化する可能性があります。

「10年前から同じ設定だから」という理由だけで運転条件を固定するのではなく、現在の状況に合わせて見直すことが大切です。

汚泥削減はトータルコストで考える

汚泥を減らすためだけに設備を変更しても、薬品代や電気代が大きく増えてしまっては、本当の意味でのコスト削減とは言えません。

  • 薬品費
  • 電気代
  • 汚泥処分費
  • メンテナンス費
  • 作業時間

まで含めて総合的に考えることが重要です。

まとめ

汚泥処分費を削減するためには、

  • 薬品条件
  • 凝集状態
  • 脱水状態
  • 設備能力
  • 現在の生産条件

を総合的に確認することが重要です。

有限会社エイチアイテクノスでは、排水処理設備の一部分だけではなく、設備全体を確認し、工場ごとの条件に合わせた改善をご提案しています。

「汚泥が増えている」「処分費を見直したい」「フィルタープレスの状態が悪い」などのお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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