【第4回】排水処理設備の寿命は何年?設備更新を検討すべき5つのサインとは

「設備は動いているから大丈夫」と思っていませんか?

「設備を導入して15年以上経つけれど、特に問題なく使えている。」

「多少の不具合はあるけれど、まだ動いているから大丈夫。」

「設備更新には費用がかかるので、できるだけ長く使いたい。」

排水処理設備をご使用の工場では、このようなお声をいただくことがあります。

確かに、設備は動いている限り使用することができます。しかし、設備の性能は少しずつ変化していくため、「動いている=問題がない」というわけではありません。

実際には、設備能力の低下や生産量の変化によって、知らないうちに設備へ大きな負担がかかっているケースも少なくありません。

今回は、設備更新を検討すべきタイミングや、見逃してはいけない5つのサインについてご紹介します。

目次

排水処理設備の寿命は何年くらいなのでしょうか?

排水処理設備の寿命は、使用環境やメンテナンスの状況によって大きく異なります。

  • 使用している薬品の種類
  • 設備の稼働時間
  • 排水量の変化
  • 定期メンテナンスの有無
  • 生産量の増減

などによって、設備への負担は変わってきます。

適切なメンテナンスを行っている設備であれば、長期間使用することも可能ですが、10年以上使用している場合には、一度総合的な設備診断を行うことをおすすめします。

特に、設備導入時と現在の生産状況が異なっている場合には、設備能力を見直すタイミングかもしれません。

サイン① 薬品の使用量が増えてきた

以前より薬品の使用量が増えている場合には注意が必要です。

例えば、

  • 凝集剤を増やさないと沈殿しなくなった
  • 中和剤の使用量が増えた
  • 排水の状態が安定しない

といった症状はありませんか?

薬品を増やすことで一時的に改善することはありますが、設備能力の低下や排水条件の変化が原因となっている場合もあります。

必要以上に薬品を使用し続けることで、汚泥量の増加やランニングコストの増加につながることも少なくありません。

サイン② 汚泥の発生量が増えてきた

汚泥量の増加は、設備からの重要なメッセージです。

  • 以前より処分費が増えている
  • フィルタープレスの稼働時間が長くなった
  • 汚泥ケーキの状態が悪くなった

このような症状が見られる場合には、設備全体を確認する必要があります。

汚泥量の増加は、

  • 生産量の増加
  • pH条件の変化
  • 設備能力の不足
  • ろ過能力の低下

など、さまざまな原因によって発生します。

設備更新によって改善できるケースも少なくありません。

サイン③ ポンプや配管のトラブルが増えてきた

排水処理設備は、多くの機器が連携して稼働しています。

例えば、

  • ポンプの異音
  • 配管の詰まり
  • バルブの不具合
  • 漏水
  • 制御機器の故障

などが頻繁に発生している場合には、部分的な修理だけではなく、設備全体を見直す時期かもしれません。

「毎年どこかを修理している」という状態であれば、結果として設備更新の方がコストメリットが大きくなる場合もあります。

サイン④ 生産量が増えている

設備を導入した当時と比較して、

  • 生産量が増えている
  • 稼働時間が長くなった
  • 加工内容が変わった

という場合には注意が必要です。

設備は導入当時の条件に合わせて設計されています。

例えば、生産量が1.5倍になっているにもかかわらず、設備はそのまま使用しているというケースも珍しくありません。

設備能力に余裕がなくなると、

  • 白濁
  • 汚泥量の増加
  • 薬品コストの増加
  • 排水処理能力の低下

などのトラブルにつながる可能性があります。

サイン⑤ 設備導入から10年以上経過している

設備に大きなトラブルがなくても、

  • 設備導入から10年以上経過している
  • メンテナンス履歴が不明
  • 設備図面が残っていない
  • 現在の排水条件に適しているか分からない

という場合には、一度設備診断を行うことをおすすめします。

設備は毎日稼働しているからこそ、少しずつ状態が変化しています。

「問題が起きてから対応する」のではなく、「問題が起きる前に確認する」ことが重要です。

設備更新はコストではなく将来への投資です

設備更新というと、「費用がかかる」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。

しかし、

  • 薬品コストの削減
  • 汚泥処分費の削減
  • 設備停止リスクの軽減
  • メンテナンス費用の削減
  • 生産性の向上

などを総合的に考えると、設備更新によって長期的なコスト削減につながる場合も少なくありません。

大切なのは、「まだ使えるか」ではなく、「最適な状態で使用できているか」という視点です。

まとめ

設備更新を検討すべきサインとして、

  • 薬品の使用量が増えている
  • 汚泥量が増えてきた
  • ポンプなどの故障が増えている
  • 生産量が増加している
  • 設備導入から10年以上経過している

といった症状が挙げられます。

排水処理設備は、工場の安定した生産を支える重要な設備です。だからこそ、定期的な点検と適切なタイミングでの設備更新が重要になります。

有限会社エイチアイテクノスでは、バレル研磨排水や研磨排水の排水処理設備について、設計・製作・設営から定期メンテナンス、設備更新のご提案まで一貫して対応しております。

「設備の更新時期が分からない」「現在の設備能力を確認したい」「ランニングコストを見直したい」などのお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。工場ごとの排水条件や生産状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。

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