バレル研磨排水とは?
バレル研磨排水とは、金属部品などのバレル研磨工程から発生する排水のことです。
バレル研磨では、製品と研磨メディアなどをバレル槽の中で動かし、製品表面のバリ取りや研磨、光沢仕上げなどを行います。
その工程で使用した水には、加工条件によって金属由来の微粒子や研磨材、洗浄剤など、さまざまな成分が含まれることがあります。
そのため、バレル研磨排水は、排水の状態に合わせた適切な処理が必要です。
バレル研磨排水には何が含まれている?
バレル研磨排水に含まれる成分は、加工する製品や使用する研磨メディア、薬品などによって異なります。
代表的なものとして、
- 金属由来の微粒子
- 研磨材由来の成分
- 洗浄剤
- 油分
- SS(浮遊物質)
などが含まれる場合があります。
同じ「バレル研磨排水」であっても、工場によって排水の性質が異なることが大きな特徴です。
バレル研磨排水はなぜ処理が必要?
バレル研磨工程から発生する排水には、非常に細かな固形物が含まれる場合があります。
こうした微粒子は、そのままでは沈降しにくく、水中に分散した状態になることがあります。
そのため、排水中の固形物を分離し、適切な状態まで処理してから放流する必要があります。
特に、排水の濁りやSSが安定しない場合には、現在の処理方法が排水の性質に合っているか確認することが重要です。
バレル研磨排水ではSS対策が重要
バレル研磨排水を処理するうえで重要になるもののひとつが、SS(浮遊物質)への対策です。
研磨工程で発生した金属粉や研磨材などの微細な粒子は、自然沈降だけでは十分に分離できない場合があります。
そのため、排水の性質に応じて、
- 凝集処理
- 沈殿処理
- ろ過
などを組み合わせて処理することがあります。
ただし、どの処理方法が適しているかは、実際の排水条件によって異なります。
加工する金属によって排水の性質も変わります
バレル研磨では、鉄やアルミ、ステンレスなど、さまざまな材質の製品が加工されます。
加工する金属が変われば、排水中に含まれる成分や微粒子の状態も変化する可能性があります。
さらに、
- 製品の種類
- 研磨メディア
- コンパウンドなどの使用薬品
- 加工時間
- 生産量
などによっても排水の性質は変わります。
そのため、以前と同じ排水処理設備を使用していても、生産条件が変化することで処理状態が安定しなくなる場合があります。
バレル研磨排水で起こりやすいトラブル
バレル研磨排水の処理現場では、
「処理水の濁りが取れない」
「フロックがうまく形成されない」
「以前より薬品使用量が増えた」
「汚泥量が増えてきた」
「製品を変更してから処理が安定しなくなった」
といった問題が発生することがあります。
こうした変化がある場合、設備だけに原因があるとは限りません。
加工内容や使用薬品、生産量などが変わり、排水そのものの性質が変化している可能性もあります。
バレル研磨排水の処理設備はどう考える?
バレル研磨排水の処理設備を検討する際は、まず実際の排水条件を確認することが重要です。
例えば、
- 何を研磨しているのか
- どのような研磨材を使用しているのか
- どのような薬品を使用しているのか
- 1日にどのくらい排水が発生するのか
- 排水中にどのような成分が含まれているのか
- どのような処理水質が求められているのか
などを確認します。
排水処理設備は、「バレル研磨だからこの設備」と一律に決められるものではありません。
実際の排水を確認し、その工場に合った処理方法を検討することが大切です。
将来的な生産条件の変化も考えておく
排水処理設備は、一度導入すると長期間使用する設備です。
そのため、現在の生産条件だけではなく、
「今後、生産量が増える予定がある」
「加工する製品が変わる可能性がある」
「研磨工程を増やす予定がある」
といった将来的な変化も、可能な範囲で考慮しておくことが重要です。
設備導入時に余裕を持った設計を検討することで、生産条件が変化した際にも対応しやすくなります。
まとめ
バレル研磨排水とは、バレル研磨工程から発生する排水です。
排水には、金属由来の微粒子や研磨材、洗浄剤、油分、SSなどが含まれる場合があり、その内容は加工する製品や研磨条件によって異なります。
そのため重要なのは、
「バレル研磨排水だからこの処理方法」と決めるのではなく、実際の排水の性質を確認したうえで処理方法を考えることです。
有限会社エイチアイテクノスでは、バレル研磨排水・研磨排水を中心に、工場ごとの排水条件に合わせた排水処理設備の設計・製作・設営・メンテナンスを行っています。
「処理水の濁りが取れない」
「薬品使用量が増えている」
「生産内容が変わってから排水処理が安定しない」
「新しくバレル研磨排水の処理設備を検討している」
といった場合も、お気軽にご相談ください。
