【第10回】排水処理設備で薬品使用量が増えた原因とは?設備を見直すべき5つのサインを解説

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「薬品の減りが早い…」それは排水処理設備からのサインかもしれません

「最近、凝集剤の使用量が増えている。」

「中和剤を多く投入しないとpHが安定しない。」

「薬品を増やして対応しているけれど、本当にこのままで大丈夫だろうか?」

このようなお悩みはありませんか?

排水処理設備では、凝集剤や中和剤などの薬品は欠かせない存在です。しかし、以前と比べて薬品の使用量が増えている場合は注意が必要です。

もちろん、生産量の増加や排水量の変化によって薬品使用量が増えることもあります。

一方で、設備能力の低下や機器の劣化、排水条件の変化など、設備そのものに原因があるケースも少なくありません。

「薬品を増やせば解決する」と考えてしまうと、薬品コストだけでなく汚泥処分費や設備負荷の増加につながる可能性があります。

今回は、排水処理設備で薬品使用量が増える主な原因と、設備を見直すべき5つのサインについて詳しく解説します。


排水処理設備で薬品使用量が増える主な原因

排水処理設備で使用する薬品量は、さまざまな条件によって変化します。

例えば、

  • 生産量の増加
  • 排水量の増加
  • 加工内容の変更
  • pH条件の変化
  • 排水水質の変化
  • 設備能力の低下
  • 設備の経年劣化

などが挙げられます。

設備導入時と比較して生産量が増えている場合は、薬品使用量が増えることは自然な現象です。

しかし、

  • 生産量は変わらない
  • 排水量もほぼ同じ
  • 加工内容も変更していない

にもかかわらず薬品だけが増えている場合は、設備の状態を確認する必要があります。


サイン① pHが安定しなくなった

薬品使用量が増える原因として最も多いのが、pH管理の変化です。

例えば、

  • pH値が毎日変動する
  • 中和剤の使用量が増えている
  • 処理水の状態が安定しない

このような症状はありませんか?

考えられる原因には、

  • pH計の劣化
  • センサーの誤差
  • 排水条件の変化
  • 設備能力の低下

などがあります。

pH管理が適切でないと凝集剤の効果も十分に発揮されず、結果として薬品使用量が増えてしまいます。


サイン② 汚泥量が増えてきた

薬品を多く使用すると、汚泥量も増加する傾向があります。

例えば、

  • 汚泥ケーキが柔らかい
  • 汚泥処分費が増えている
  • フィルタープレスの脱水時間が長くなった

このような変化が見られる場合は注意が必要です。

過剰な薬品投入は、

  • 汚泥発生量の増加
  • フィルタープレスへの負荷増加
  • ろ過能力の低下
  • 処分費の増加

につながることがあります。

薬品だけではなく、設備全体のバランスを確認することが重要です。


サイン③ 処理水が白く濁るようになった

「薬品を増やしているのに処理水が白く濁る」

このような症状がある場合は、

  • 凝集条件の変化
  • SS(浮遊物質)の増加
  • 排水量の変化
  • 設備能力不足

などが考えられます。

排水処理設備は、

  • pH調整
  • 凝集沈殿処理
  • ろ過設備
  • フィルタープレス

など複数の設備が連携して機能しています。

どこか一つの性能が低下するだけでも、薬品使用量に大きく影響することがあります。


サイン④ 生産量や排水量が増えている

設備導入時と比較して、

  • 生産量が増えた
  • 稼働時間が長くなった
  • 排水量が増えた

という場合は、現在の設備能力を見直す必要があります。

設備能力に余裕がなくなると、

  • 薬品使用量の増加
  • 汚泥量の増加
  • 処理能力の低下
  • 排水基準への影響

などにつながる可能性があります。

「設備は動いているから問題ない」ではなく、「現在の生産状況に適しているか」を確認することが大切です。


サイン⑤ 設備導入から10年以上経過している

排水処理設備は毎日稼働しているため、少しずつ性能が低下していきます。

例えば、

  • ポンプ能力の低下
  • 配管内部の閉塞
  • pH計の劣化
  • ろ布の目詰まり
  • 制御機器の経年劣化

などは徐々に進行します。

設備導入から10年以上経過している場合は、大きな故障がなくても設備全体の点検・診断をおすすめします。


毎日確認したい5つのチェックポイント

薬品使用量の変化を早期に把握するために、次の項目を日常点検に取り入れましょう。

  • 薬品の使用量や減り方に変化はないか
  • pH値は安定しているか
  • 処理水の色や透明度に変化はないか
  • 汚泥量は増えていないか
  • ポンプ・配管・設備に異常はないか

日々の小さな変化を見逃さないことが、大きな設備トラブルの予防につながります。


薬品コスト削減は設備全体の見直しから始まる

薬品コストを削減するためには、「薬品を減らす」ことだけを考えるのではなく、

  • 設備能力は適切か
  • 排水条件に変化はないか
  • 定期メンテナンスは実施しているか
  • センサーやポンプは正常に動作しているか

など、設備全体を確認することが重要です。

設備を最適な状態に保つことで、

  • 薬品コスト削減
  • 汚泥処分費削減
  • ランニングコスト削減
  • 排水基準の安定維持
  • 設備停止リスクの低減

といった多くのメリットが期待できます。


まとめ|薬品使用量の増加は設備見直しのタイミング

薬品使用量が増えてきた場合は、

  • pH管理の変化
  • 汚泥量の増加
  • 排水条件の変化
  • 生産量の増加
  • 設備の経年劣化

など、さまざまな要因が考えられます。

「薬品を増やせば解決する」と考えるのではなく、「なぜ薬品使用量が増えているのか」という視点で設備全体を確認することが重要です。

適切な設備設計と定期的なメンテナンスを行うことで、排水処理設備は長期間にわたり安定して稼働し、薬品コストや汚泥処分費の削減にもつながります。

排水処理設備の診断・薬品コストの見直しはエイチアイテクノスへ

有限会社エイチアイテクノスでは、東大阪市を拠点に、バレル研磨排水・研磨排水などの排水処理設備について、設計・製作・施工から定期メンテナンス、設備更新まで一貫して対応しております。

「薬品使用量が増えてきた」「汚泥量や処分費も増えている」「現在の設備能力を確認したい」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

工場ごとの排水条件や生産状況を丁寧に確認し、薬品コストやランニングコストの最適化につながるご提案をいたします。

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