【第2回】汚泥が増えてきたら要注意!排水処理コストが増える3つの原因とは?

こんにちは!広報田中です。

「最近、汚泥の量が増えていませんか?」

「以前より汚泥の量が多くなった気がする。」

「汚泥の処分費用が年々増えてきている。」

「薬品の使用量も増えているけれど、原因が分からない。」

排水処理設備をご使用のお客様から、このようなご相談をいただくことがあります。

汚泥の発生は、排水処理を行ううえで避けることのできないものですが、「以前より明らかに増えている」という場合には、設備からの重要なサインである可能性があります。

実は、汚泥が増えるという現象は、単純に「排水量が増えたから」という理由だけではありません。設備の状態や処理条件が少しずつ変化していることによって、必要以上に汚泥が発生しているケースも少なくないのです。

今回は、汚泥が増える主な原因と対策について詳しくご紹介します。

目次

汚泥が増えると何が問題なのでしょうか?

「汚泥が増えても処分すればいいのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、汚泥量の増加はさまざまなコスト増加につながります。

  • 汚泥処分費の増加
  • 薬品コストの増加
  • フィルタープレスへの負担増加
  • ろ過能力の低下
  • ポンプや配管への負担増加
  • メンテナンス回数の増加

つまり、汚泥の増加は単なる処分費の問題ではなく、設備全体のランニングコストにも大きく関係しているのです。

そのため、「汚泥が増えた」という症状が見られた場合には、早めに原因を確認することが重要になります。

原因① 生産量の増加によって設備能力が不足している

最も多い原因の一つが、生産量の増加です。

設備を導入した当初は適切な処理能力だったとしても、

  • 生産量が増加した
  • 加工する製品が変わった
  • 稼働時間が増えた

などの変化によって、設備能力が不足してしまうことがあります。

例えば、以前は問題なく処理できていた排水量でも、現在では設備に大きな負担がかかっている場合があります。

設備は導入時の条件に合わせて設計されているため、生産状況が変化した場合には、一度設備能力を見直してみることをおすすめします。

原因② 薬品の使用量が適切ではなくなっている

「沈殿しないから薬品を少し増やしてみよう。」

このように薬品を調整することは少なくありません。

しかし、薬品の使用量が適切でない場合には、かえって汚泥量を増加させてしまうことがあります。

例えば、

  • 凝集剤を必要以上に使用している
  • pH管理が適切ではない
  • 排水の性質が変化している

といった場合には、本来必要のない汚泥まで発生させてしまうことがあります。

薬品を増やせば必ず改善するというわけではなく、設備の状態や排水の性質に合わせて最適な条件を見極めることが重要です。

原因③ 設備の経年劣化による処理能力の低下

排水処理設備は24時間稼働している場合も多く、年月とともに少しずつ劣化していきます。

例えば、

  • ポンプの能力低下
  • 配管内部の詰まり
  • ろ過能力の低下
  • フィルターの劣化
  • フィルタープレスの性能低下

などが発生している場合、本来の処理能力を発揮できなくなり、汚泥量が増加してしまうことがあります。

「設備は動いているから問題ない」と考えてしまいがちですが、設備の性能は少しずつ変化しています。

設備停止などの大きなトラブルになる前に、定期的な点検を行うことが重要です。

現場でよくあるトラブル

実際の現場では、

  • 汚泥が以前の1.5倍になった
  • 薬品使用量が増えている
  • フィルタープレスの脱水時間が長くなった
  • 汚泥ケーキが柔らかくなった
  • 排水が白く濁るようになった

といった症状が見られることがあります。

こうしたトラブルは、それぞれが独立して発生しているように見えて、実は設備全体のバランスが崩れていることが原因となっている場合も少なくありません。

一部分だけを見るのではなく、設備全体を確認することが重要になります。

毎日確認したいチェックポイント

次のような項目を毎日確認してみましょう。

  1. 汚泥量に変化はないか
  2. 薬品の使用量は増えていないか
  3. pH値は安定しているか
  4. 排水の色に変化はないか
  5. ポンプに異音はないか
  6. フィルタープレスの状態は正常か

日々の小さな変化に気付くことで、大きな設備トラブルを未然に防ぐことができます。

汚泥の増加はコスト削減のチャンスでもあります

実は、汚泥量の増加は設備を見直す良いタイミングでもあります。

  • 薬品の最適化
  • 設備能力の見直し
  • ろ過能力の改善
  • 定期メンテナンスの実施
  • 部分的な設備改修

によって、汚泥処分費や薬品コストを削減できるケースも少なくありません。

「仕方がない」と諦めるのではなく、「なぜ増えたのか」を確認することが、コスト削減への第一歩になります。

まとめ

汚泥が増える原因は、

  • 生産量の変化
  • 薬品条件の変化
  • 設備能力の低下
  • 設備の経年劣化

など、さまざまな要因が考えられます。

汚泥量の増加は、設備からの重要なメッセージです。早めに原因を確認することで、設備停止などの大きなトラブルを防ぐだけでなく、ランニングコストの削減につながる場合もあります。

有限会社エイチアイテクノスでは、バレル研磨排水や研磨排水の排水処理設備について、設計・製作・設営から定期メンテナンスまで一貫して対応しております。

「最近、汚泥が増えてきた」「薬品の使用量が増えている」「設備の更新時期が分からない」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。工場ごとの排水条件や生産状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。

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