ポンプは動いているのに薬品が減らない?
排水処理設備では、凝集剤やpH調整剤などを供給するために薬品ポンプが使用されます。
ところが、
「ポンプは動いているのに薬品が出ない」
「以前より吐出量が少ない」
「設定値を上げても薬品タンクが減らない」
というトラブルが発生することがあります。
目次
原因① 薬品タンクの残量不足
最初に確認したいのは基本的な部分です。
薬品残量だけでなく、吸込配管の先端が液面より上に出ていないかも確認しましょう。
原因② エアを吸い込んでいる
吸込配管や継手から空気を吸うと、薬品を正常に送れなくなる場合があります。
ホースのひび割れや接続部の緩みも確認ポイントです。
原因③ 配管やストレーナーが詰まっている
薬品の種類や使用条件によっては、配管内部に付着物ができることがあります。
特に吸込側が詰まると薬品を十分に吸い込めません。
原因④ 逆止弁などに異物が付着している
薬品ポンプには流れを一定方向へ保つための部品が使われていることがあります。
その部分に汚れや結晶などが付着すると、吐出量が低下する可能性があります。
原因⑤ ポンプ内部の消耗
ダイヤフラムやチューブなど、ポンプ形式によっては定期的な交換が必要な部品があります。
長期間使用している場合は、ポンプ本体の状態も確認します。
原因⑥ 吐出側の圧力やバルブ状態
吐出配管の詰まりやバルブの閉止などによって薬品が送り出せない場合もあります。
原因⑦ 制御信号の問題
自動制御している設備では、ポンプ本体ではなくセンサーや制御側に原因があるケースもあります。
設定値だけでなく、実際にポンプへ運転信号が出ているか確認が必要です。
「動いている=薬品が出ている」ではありません
薬品ポンプの表示や音だけで判断せず、実際の薬品使用量や吐出状態を定期的に確認しておくことが大切です。
まとめ
薬品ポンプから薬品が出ない場合は、
タンク残量、エア噛み、配管、逆止弁、消耗部品、バルブ、制御
を順番に確認すると原因を絞り込みやすくなります。
薬品供給が不安定になると、pHや凝集状態にも影響します。処理水側のトラブルが起こる前に早めに確認しましょう。
